前回に引き続き【国・地域】という視点からインテリアを見ていきたいと思います。
・北欧・
~スウェーデン~
「スウェディッシュカントリー」
北欧は冬が長く厳しい。日照時間が短い環境から、明るいナチュラル色でシンプルにまとめるのが特徴的。
無垢の白木とナチュラルさを出すファブリックを組み合わせたソファで木のぬくもりを感じさせると北欧の雰囲気UPです。
基本の色合いはホワイト+グレー。クッションやラグの柄でアクセントを入れるとオシャレですね。
北欧の家具といえば、脚の先が細くなっていくテーパードレッグが特徴の一つですよね。
・南欧・
~イタリア~
「プロヴァンススタイル」
イタリアプロヴァンス地方のシンプルながらエレガントなスタイル。
内装などに鮮やかな黄色、オリーブグリーンなどを配置すると雰囲気が出ます。
フローリングはテラコッタタイル、壁は暖色系のスタッコ壁で梁が露出している家が多くみられます。
家具はウォルナットやローカルな材料を使い素朴感を出しましょう。
ファブリックはプロヴァンス地方で作られる木綿のものがあれば120点です。
「イタリアントスカーナ」
イタリアの田舎スタイルで庭やテラスが付いている石壁作りの建物。
床材は冷たい雰囲気の石、レンガ、テラコッタ、タイルなどが使われています。
不均一なパターンの漆喰やフレスコ模様の壁も見られます。
フォーマルなチェスナット材を使った家具など18世紀の様式をシンプルにデザインしたものが多く、花などが描かれたエレガントな要素が強いです。
ファブリックは手刺繍などがあると雰囲気が出るでしょう。
「イタリアントラディショナル」
お城などの大規模な建物に見られるフォーマルなスタイル。
家具はルネッサンスやバロック時代を思わせるアンティークが特徴的です。
ファブリックはベルベットや皮などがあるとトラディショナル感が出ます。
~スペイン~
「サンタフェスタイル」
アメリカのニューメキシコ州都サンタフェの風土で生まれたスタイル。
スペイン植民地時代の文化とネイティブインディアン文化が融合したもので明るく開放的なイメージが特徴です。
床は石張り、テラコッタなど、家具はスペイン風のローカルなターコイズブルーの小物などが特徴。
ファブリックはコットンやインディゴ染めや草木染めの物が多くナバホインディアンのラグを壁にかけたり床に敷くといいですね。
~フランス~
「フレンチトラディショナル」
エレガントさ、シャビーシックなど、ひとくちに「フレンチスタイル」といってもテイストは様々です。
アンティークやシャビーと呼ばれる古びた感じを取り入れ、クラシカルな小物や色遣いをすることでレトロなフレンチスタイルが作れます。
内装はロココ、ネオクラシック調など、装飾は多めで部屋全体の色彩はペールトーンのような軽やかな色。
インテリアは猫足のものが特徴的。重厚感のある色味の無垢材のものならアンティーク感が増していきます。ユーズド感は出さないようにするのが無難です。
・西欧・
~イギリス~
「イングリッシュ(ブリティッシュ)カントリー」
イギリスの庶民の田舎暮らしスタイルで、石造りの家や素朴でシンプルなウォーク家具が特徴です。オークやウォールナット、パイン材などを使い、伝統的なデザインで作られています。
重い印象の色が多いイングリッシュ(ブリティッシュ)カントリーは、ホワイトを基調とするフレンチカントリーと比べると荘厳なイメージです。
小花柄のカーテンを組み合わせたインテリアでロマンチックな雰囲気が合います。